鎌長の仕事と人

鎌長の仕事と人Our Works

機械システム部STAFF INTERVIEW

製造グループ 係長

山本 敏之Satoshi Yamamoto

高松工芸高校 電子機械科卒 2002年入社

私の仕事内容

製造だけじゃない。
お客様が使いこなすまでコミットして顧客志向のモノづくりを実践。MY WORK

私は、主に環境機器の組立・製造を担当しています。そう言うと、常に工場の中で作業をしているように思われるかも知れませんが、実際は少し違います。私の仕事は、単に製品を組み立てて完成させるだけでなく、出荷後、お客様のところに出向いて据え付け、運転確認、引き渡し、さらにお客様に製品の取り扱い方やメンテナンス方法などを説明・指導して装置がきちんと稼働できるようにするところまでが担当領域で、すごく幅が広い。もちろん工場での製造業務もありますが、「お客様のところへ1ヶ月出張」などということもけっこうな頻度であります。国内なら北海道から沖縄まで、海外に長期で出向くことも珍しくはありません。

環境機器は特注の比率が高く、リサイクルプラントの装置など大規模なものも多いので据付から稼働までの時間も長くかかります。必然的に、お客様と接する機会も多くなる。そんな中で、お客様のいろんなナマの声が耳に入ってきます。そういう意味では、営業とは違った顧客ニーズが聞ける面白いポジション。そしてお客様から聞いた話や作業中に気がついたことは、必ず会社に持ち帰って報告します。そうした情報が次の製品づくりに活かされることもある。単に図面どおりに製品をつくるという仕事ではない、当社ならではの面白さだと思います。

鎌長製衡株式会社 機会システム部 山本 敏之

仕事の醍醐味

「お客様のありがとう」が嬉しい。
そんな実感をもてるモノづくりの現場はザラにはない。REAL THRILL

一番の喜びはお客様からいただく「ありがとう」の一言。製造を担当していて、そうしたお客様からの声を直接聞ける機会というのは、他メーカーではそう多くはないと思います。それが私の仕事では日常的にある。ありがたいことだと思います。もちろん喜ばれることばかりではなくお叱りを受けることもあります。でも、お叱りの言葉もまた、製品や仕事の進め方を改善するための糧になる。とても恵まれた環境だと思いますね。

昔の私は、製造の仕事は「製品を図面どおりに仕上げること」だと思っていました。でも今は違います。私たちの仕事は、製造も設計も、さらに調達も外注スタッフも一緒になってお客様の求める製品をつくり上げることです。その過程では、製造と設計との考えがぶつかり議論することもあります。でも、お客様にとってよりよい製品をつくるというゴールはみんな同じですから、いろんな視点から検討することが結局はいい仕事につながる。そう考えるようになったのもお客様の声を直に聞ける環境にあるからだと思います。

鎌長製衡株式会社 機会システム部 山本 敏之

鎌長の魅力

「若いうちからどんどん学べ」と、会社が多くの機会をくれた。
その経験が、私を変えてくれました。CHARM

「実は私、昔は人見知りで、積極的に人に関わるタイプじゃなかったんですよ」。今そう言うと、大抵の人に驚かれます。でも、本当のことで、私が変わった背景には、「若いうちからどんどん外で学べ」という当社の社風があったと思っています。

出張が多いということは前述しましたが、それは「キャリアを積んだ今だから」というわけではなく、新人の頃から機会をもらっていたんです。飛行機の乗り方も知らないのに海外出張に行ったこともありました。当時は怖いとも思ったけれど、経験を重ねるうちに人と関わることが苦ではなくなっていった。また、いつも気さくに相談にのってくれる上司の存在も背中を押してくれました。鎌長は人を育てる会社ですよ。

機械システム部について

自動機器、環境機器等多様な産業
プラントニーズに鎌長の総合力で応える。

機械システム部では自動機器および環境機器の設計・製造を行っています。自動機器というのはパッカースケールやホッパースケール、コンベアスケールなどといった工場の生産ラインに組み込まれて、粉粒体や液体の原料をはかる装置とその周辺機器であり、環境機器とは主に廃棄物処理施設等で使われるリサイクル処理機器のことです。

機械システム部で手がける機器の特徴は、お客様である工場やプラントの生産ラインを構成する機器であるため、お客様ごとの独自性が高く、カスタムメイドやオーダーメイドでイチから設計・製造を行う製品の割合が高い。そのため短くて3~4ヶ月、長いものでは1年を超える時間をかけて完成させることもある創意工夫が求められるモノづくりです。

テキストが入ります。

機械システム部の組織
※左右にスクロールし、ご確認ください。

機械システム部

  • 設計グループ
  • 電気グループ
  • 製造グループ
  • 工務グループ

機械設計、電気設計、ソフトウェア設計と製造がチームプレーでモノづくりを進めるプロセスは計量システム部と同様です。ただ概して、機械システム部のほうが受注から完成・納品までの時間が長い分、より確かなコミュニケショーンによるスムーズな連携が必要となってきます。
工務グループは全体のスケジュールおよび工程の管理を行っています。

機械システム部STAFF INTERVIEW

設計グループ 課長

田中 秀憲Hidenori Tanaka

徳島文理大学 大学院 工学研究科システム制御工学専攻修了 2004年入社

私の仕事内容

自らも機械設計に携わりながら部下を育てる。
終着点はありません。MY WORK

私は今、課長という立場で、メンバーマネジメントをしながら機械設計にも携わっています。ただ最近は、細かい設計業務は部下に任せて、自分はサポート役に回ることが多いですかね。仕事を振り分け、様子を見ながらアドバイスをしたり…。若い人が育たないと会社の発展はないですからね。でも、ホンネを言えば、もっと設計がやりたい(笑)。モノづくりにはずっと関わっていたいですね。

実は、私は機械システム部の前は、計量システム部にいて。そこではどちらかと言うと機械よりも電気、制御系の設計をやっていました。機械と電気の両方をやった人間というのは社内でも珍しいですが、当社の場合、機械の担当者が制御盤を触って動きを変えてみたり、逆に電気の人間で、現場で一緒に機械を組み立てながら考えたほうがアイデアが湧くという者もいる。これは技術者にとってはいい環境だと思うんです。“機械屋”“電気屋”と狭い枠の中で考えるより、視点を変えることで新しい発想ができるようになりますから。チームワークもよくなりますしね。

また機械システム部の場合、オーダーメイドの製品が多い分、製造スタッフとの打合せも頻繁です。机上で設計した物を実際につくろうとするとやりにくいということもよくあることで。そうした経験を積むことで “引き出し”が増える。モノづくりが好きな人にはぴったりの職場だと思いますよ。

鎌長製衡株式会社 機会システム部 田中 秀憲

仕事の醍醐味

モノづくりは試行錯誤の連続。
苦労しただけ、成長できるそのプロセスが面白い。REAL THRILL

これは苦労話でもあるんですが、脱脂粉乳の充填機を手掛けたときのこと。お客様の要望でオーガ式という縦型の特殊な仕様でつくることになって。縦型なので投入された脱脂粉乳が舞い上がるわけです。それを防ぐために脱脂粉乳が入った袋を昇降しながら充填するんですが、なかなかうまくいかない。昇降させるタイミングや、粉を出す量と速度のバランスがどうにも難しい。求められている処理能力との兼ね合いもありますからね。

試行錯誤の末、何とか仕上げたんですが、ラインに組み込まれて使われる装置なのでお客様先でないとテストができない。そこで一旦納品した後で改良していったんです。据え付けから稼働までの1ヶ月ほどはお客様のところに張り付き、その後も行き来しながら。最終的にOKとなるまでは納品から1年ほどかかったんじゃないでしょうか。お客様と一緒に考えながら、問題をクリアしていった感じです。しんどかったし、苦しかった。でも振り返ると、毎日にハリがあって充実していた。結局、私たちの仕事は、苦労して壁を乗り越えた経験がノウハウとなり、技術者としての成長の糧にもなる。「そんな経験をたくさんできるのがこの仕事の醍醐味」と言うと、自虐的すぎますかね(笑)

鎌長製衡株式会社 機会システム部 田中 秀憲

鎌長の魅力

機械、電気、ソフトウェア…
鎌長のモノづくりは多様な技術の集大成。CHARM

前述したように、当社では機械・電気・ソフトウェア・組立などいろんな分野の技術者が連携しながらひとつの製品をつくりあげていきます。そのプロセスと環境こそが、技術者にとっては一番の魅力じゃないでしょうか。というのも案外、そんなメーカーは少ないですから。多くは機械か電気のどちらかに偏っていたり、大企業になると各領域の組織が大きすぎてチームプレーを実感できなくなってしまったり。だから、現場が近くて、かつ専門の違う技術者同士が顔をつきあわせて仕事を進める当社のスタイルは、モノづくりが好きな人には絶好の環境だと思うんです。
しかも自由度が高く、最低限のルールから外れなければやりたいようにできる。やる気があれば、自分の目指すモノづくりができる会社だと思います。

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