パッカースケールとは、粉粒体を一定の質量に分けて袋詰めするための装置です。
パッカースケールには大きく分けて2種類の計量タイプがあり、計量ホッパーにて計量後、それを落として袋に充填するネット計量方式と、袋に直接投入しながら計量するグロス計量方式があります。
自動包装機やパレタイザーなどの付帯機器と組み合わせることで計量、袋詰めからパレタイジングまで対応した自動包装ラインの構築が可能です。
パッカースケールとは
業界トップクラスの実績を誇る鎌長のパッカースケール
鎌長製衡は、昭和40年代初めより食品業界・飼料業界向けのパッカースケールの生産を開始いたしました。その後、ライスパッカー・澱粉用・送り錘式・竿式を、そして現在の主流であるロードセル式・サーボ式…と、常に市場のニーズに合わせた製品改良を行ってきました。
これまで多種多様な原料や数多くのお客様からのニーズに応え設計・製作してきたノウハウを有する鎌長製衡だからこそ、高速・高精度かつ安定したパッカースケールをご提供できると確信しています。
粉粒体テストプラントをご用意
鎌長製衡では、多様化する原料に対応するために粉粒体テストプラント(テスト機)をご用意しています。納入前に高精度なデータ収集や原料テスト運転を行うことができるため、安心して製品を導入いただけます。
パッカースケールの導入のメリット!
作業効率アップ
わずらわしい手作業から解放します
計量・袋詰めのスピードが上がり生産数が格段にアップします。自動化・省力化により24時間体制での稼働も可能です。
コスト低減
様々なムダを削減し、コストパフォーマンスアップ
機械化により、人件費が大幅に減少します。計量誤差がなくなり、原料のムダが減少します。
品質向上
製品の品質が安定します
原料の過不足が無くなり一定品質を保てます。異物混入のリスクも低減します。人的要因(作業者の熟練度やその日の体調など)による品質のバラツキがなくなります。
衛生面の改善
周りを汚さないから衛生的です
粉塵を減らして作業環境を清潔な状態に保てます。
パッカースケールの種類
パッカースケールはネット計量方式とグロス計量方式に大別されます。
ネット計量方式(PSL型)
原料を一旦計量ホッパーで計量した後、袋詰めする方式です。
原料の排出後すぐに次の計量を行えるため、計量時間の大幅短縮など高能力を発揮します。
パッカースケールを2連・3連と連装し充填能力を上げることで、一つのパッカースケールが袋詰めをしている間に、別のパッカースケールで計量することも可能です。
高能力の反面、計量ホッパーの下部に袋詰めシュートまたは包装機の設置が必要なため、機械設備の全高が高くなる点には注意が必要です。また、付着性の高い原料の場合は計量ホッパー内の付着防止対策が必要です。
グロス計量方式(PSGL型)
原料を袋に直接投入し、袋ごと計量する方式です。
袋の入替時間が発生するため、ネット計量方式と比較して能力は落ちる傾向にありますが、計量ホッパーを必要としないため機械設備の全高を抑え、コンパクトに設置することができます。
各計量方式のメリット・デメリット
計量方式 | ネット計量方式(PSL型) | グロス計量方式(PSGL型) |
---|---|---|
能力 | ◎ 高い | 〇 普通 |
設置寸法 | △ 全高が高くなる | ◎ 全高を抑えられる(省スペース化) |
被計量物 | △ 付着性の高い原料の場合、対策が必要 | 〇 ホッパー内の付着は計量精度に影響しない |
より安心・快適にパッカースケールをご利用いただくために
鎌長製衡では、パッカースケールを安心・快適にご利用いただくために様々な付属装置や対策部品をご用意しています。
原料の性状に合わせた供給・排出装置
原料を計量ホッパーに供給するための供給装置はパッカースケールの性能を最大限に発揮するために重要な役割を担います。
鎌長製衡では、様々な種類の供給装置を取り揃えておりますので、原料の性状に合わせ、お客様に最適な供給装置をご提案いたします。
(ラインナップ一例:カットゲート、スクリューフィーダ、コイルフィーダ、電磁フィーダ、カットゲート、ロータリーフィーダ、テーブルフィーダ、縦型スクリュー(オーガ)フィーダ等)
また、排出装置は計量ホッパー内の原料をいかに早く、残留なく排出できるかが重要となります。
こちらも、扇形ゲート・フラップゲート・バタフライゲートなどラインナップを取り揃えておりますので、原料に合わせて最適な排出装置をお選びいただけます。
付着対策
ホッパー内の原料付着対策としてエアーノッカーの設置、ブリッジ(※)対策としてアジテーターの設置などの機械的な方法や、ホッパー内面処理としてステンレス材のバフ仕上げ、テフロンコーティングなど粉体の滑りをよくする方法で解決します。
※ブリッジ:粉の圧力などで排出口の上部に原料が懸け橋状態となって停滞する状態
パッカースケールを用いた自動包装システム
鎌長製衡では、製造ラインにおける人手不足を解消するため、オーダーメイドの自動化システム製品のご提案をしております。
パッカースケールを用いて計量包装ラインを自動化することにより、作業効率化だけでなく、コスト削減や品質向上・衛生環境の改善など数多くのメリットがあります。
今まで高精度・高能力の充填は不可能とあきらめていた微粉体などの付着性や噴流性が高い原料にも対応可能です。
お客様一人一人の用途に合わせたオーダーメイドの自動化システムのご提案が可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
自動包装システムのメリット
- 手作業がなくなり、作業効率向上
- 人件費削減によるコストの低減
- 計量ミスの撲滅による品質の向上
- 粉塵を抑え、作業環境の改善
- 異物混入のリスク低減
自動包装ライン導入事例
自動包装システム(ネット計量方式用)
計量機の下部に包装機を設置し、計量、袋詰、袋口の整形、ミシンまたはシール装置による袋口の密閉までを自動的に行います。搬送コンベヤやロボットパレタイザーなどのご提案も可能です。
自動包装システム(グロス計量方式用)HAPシリーズ
ロータリ方式の計量ステーションにて、一次充填・二次充填・三次充填・脱気・袋装着を並行して行うことで、より高い能力を発揮します。サーボモータが最適な回転制御を行うことにより、500袋/時間での充填が可能です。
また、グロス計量方式を採用することで計量ホッパーが不要となり、装置全体の高さを抑えた省スペース化設置が可能になります。
充填計量部のステーション数について
充填計量部のステーション数は、6ステーション、4ステーションなど能力に応じて選択できます。
納入事例
事例①
事例②
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