2021年05月31日
リサイクル鎌長のリサイクル関連機器 ~PETボトル編~
飲料のPETボトルは、実にさまざまな形状のものがありますね。
ラベルが外れた状態でも、「この形は●●かな?」とカタチから特定の商品を指定できることも。炭酸飲料やお茶はもちろん、中身の飲料の特性にあわせた形状からは、メーカーの開発担当者の方の努力が見え隠れしています。
弊社はトラックスケールやホッパースケールといった計量機器以外の製品も製造しております。それは「リサイクル機器」です。ごみ処理施設やクリーンセンター等の施設において、リサイクルの前処理を行う製品です。例えば、ペットボトルについては、「PETボトル減容機」という機器になります。
自動で約10分の1に圧縮・減容・結束を行い、次工程への運搬作業の軽減と経費削減を図ることができます。PETボトル減容機には、運転中の状況が一目で確認できるように、タッチパネルの「状態表示モニター」を備えています。
PETボトルの材質は、プラスチックの一種である「ポリエチレンテレフタレート」というものです。
PETボトルの分別収集とは、廃棄物を分別して収集し、およびその収集した廃棄物について、必要に応じ、分別・圧縮・その他 厚生労働省で定める行為(こん包)を行うことをいいます。
廃棄物を収集している市町村や施設においては、それぞれの収集物に対して分別基準が定められています。そこには、圧縮や洗浄について、またポリエチレンテレフタレート製以外の容器包装やふた等の混入、回収量等の項目が設定されています。
そして、定められた基準で分別収集されたPETボトルは、「ベール化」されます。弊社のPETボトル減容機では、ベール化までの処理を行います。ベールには、安定性(運搬や移動作業中の荷崩れがないこと)、バラケ性(再生工場での解体が容易であること)が求められます。ベールの寸法や重量も指定・推奨範囲があり、結束材は、PPまたはPETバンドとされています。低コスト・高品質の再生材料を得るには、ベールの品質が良いことが重要となります。目標とする品質が設定されており、それをクリアすることが望ましいとされています。
適切に処理された後の「元」PETボトルは、繊維・フィルム・シート・ボトル等に再商品化されていると言われていますが、最近 飲料メーカーも、リサイクルにおいて積極的に取り組んでおられます。例えばこちら。
日本のコカ・コーラシステムでは、使用済みペットボトルを回収し、新たにペットボトルとして再生する「ボトルtoボトル」を推進しており、2030年までにペットボトルへの新たな石油由来原料の使用ゼロを目指しているとのことです。5月31日より新たに、「コカ・コーラ」等で、100%リサイクルペットボトルを導入。2020年に「い・ろ・は・す 天然水」等で100%リサイクルペットボトルを導入スタート後、コカ・コーラシステムの清涼飲料事業におけるリサイクルペット樹脂使用率は2020年実績で28%だそうです。また、容器包装に使用されるプラスチック削減のため、5月31日より一部エリア・チャネルにおいて、紙カートンを使用したラベルレス4本マルチパックのテスト販売もスタートするそうです。
(2021年5月14日 Impress Watchより)
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1324482.html
限りある資源の有益な活用、新たなゴミを生み出さない取り組み、素晴らしいですね!
分野は全く違えど弊社もリサイクル関連機器を通じて、持続可能な社会づくりの下支えとなればと存じます。
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