2019年12月02日
リサイクル分別すべきもの ~蛍光灯破砕機~
12月に入りました。間もなく、ノーベル賞の受賞式ですね。
今年は、ノーベル化学賞を受賞される吉野彰さんが開発された「リチウムイオン電池」が注目されました。スマートフォンなどの小型家電に使用されており、とても身近な存在です。ただ、リチウムイオン電池に関しては、あまりよろしくないニュースも。
廃棄されたリチウムイオン電池が原因とみられる火災が、各地のごみ処理施設で相次いでいるそうです。11月中旬、愛知県一宮市の不燃物などを処理する市リサイクルセンターで火災が発生し、ごみの一部を焼いたとのことです。(2019年11月29日付 東京新聞より)
リチウムイオン電池はメーカーによる回収とリサイクルが義務付けられ、対象製品にマークが貼られていますが、誤って捨てられてしまい処理中に発火。これがごみ処理施設での火災につながっているようです。
便利で身近な電池ながら、その使用後の流れをもっと利用者も学び、守るべきですね。
同様に、LED照明への移り変わり、役目を終えていく蛍光灯。そんな蛍光灯もまた、正しく処理されなければ大変なことになります。
蛍光灯は産業廃棄物。有害物質である水銀が含まれているため、安易に破砕して処分してしまうと、重大な環境汚染につながります。適切に処分し、その後の処理を行うには、専門業者にお願いする必要があります。
弊社には、そんな蛍光灯を安全に処理できる「蛍光灯破砕機」を製造しております。
水銀蒸気の拡散を防ぎ、効率的に安全に処理を行い、再資源化につなげています。
特長は以下のとおり。
・横入投入方式のため、作業が簡単
・直管形と環形ともに処理可能なマルチ対応タイプ
・密閉構造により、蛍光粉を除去し、作業環境の安全を確保
・集塵機と水銀ガス除去装置を一体化した、コンパクトな構造
・口金を壊さない破砕で、再資源化の付加価値を高めます
破砕された蛍光灯は野村興産㈱様にて独自の方法で処理され、それぞれの廃棄物ごとに再資源化が行われています。
破砕後、洗浄されたガラスは住宅用断熱材(グラスウール)や新しい蛍光灯の原料へ、アルミ・口金はアルミ原料へリサイクルされます。洗浄後の廃水からは水銀を回収します。
12月の大掃除でも、もしかしたら蛍光灯をゴミに出すという場面があるかもしれません。利用者である我々としては、まずは適切に市町の分別回収に出していただければと思います。
◇◆◇◆ 用語について ◆◇◆◇
・グラスウール……断熱材として使用されています。断熱性能あたりのコストパフォーマンスに優れており、自由に加工することができるという特長があります。
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