2018年08月20日
計量重さをはかる
今回はこちら、2018年7月5日の『日刊工業新聞』1面の「産業春秋」(コラム)より。
「冷蔵庫から取り出した350ミリリットルの缶ビール。妙に軽いと感じて料理秤に乗せると、191グラムだった。(中略)よく見ると缶胴に縦線状の擦り傷がある。(中略)メーカーの『お客様相談室』に缶を送ってみた。
待つこと約1週間。5枚におよぶ用紙には丁寧な詫びとともに、顕微鏡拡大画像や詳細な分析報告が印されていた。“犯人”は擦り傷の一部にある0.4ミリメートルの貫通。(中略)工場の製造ラインは缶の接触面が全て平滑である点や全数液量検査していることから、出荷後にどこかで受傷したと見られる。(中略)分量ほぼハーフのビールは『酒量を減らせ』との神のお告げだろうか、(以下略)」
こちらの筆者の方。自分で重さをはかって、さらにお客様相談室を活用されたとは。行動力がありますね!ちなみに、350ミリリットルの缶ビールは、1本380g前後の重量があるそうですね。(自宅でもはかってみましたが、だいたいそのくらいの重さでした。)
でも。もしかなり酔っ払ってから飲む缶ビールなら、うっかり気づかなかった!そういう可能性も、ありますよね。飲む前に気付いて良かった。
重さをはかって手に入れた真実が、ここにありました。
「重さは、人間では分からない。はかりを信用するしかない。重さをはかることは金銭を扱うことに等しい。」
「分銅は重さの基準となり、重さを量るはかりは取引の信頼を担保し、社会の秩序を守るもの」
これらは弊社社長が、新入社員研修やインタビューの場で、重さやはかりについて説明をする際に使っているフレーズのひとつです。
重さをはかる「はかり」は、さまざまな業界で必要とされ、経済活動の下支えとなっています。
重さをはかる際には、はかりを信用していただかなければいけません。その前提として、我々メーカーは信用できるはかりを製造しなければなりません。縁の下の力持ち、決して目立つ存在ではありませんが、はかりは「正しくて当たり前」という厳しい世界の中にあります。
弊社は、1880年 分銅づくりから始まって以来、「はかる」ことを追求してまいりました。
「安全・安心・持続可能な社会づくりに貢献すること」というミッションに基づき、モノづくりをすすめております。産業用のはかり、工場のラインに組み込まれるはかりなど、さまざまな業界で、それぞれに対応した「はかり」を導入していただいております。
重さをはかることと向き合うことは、弊社の永遠のテーマ、でしょうか。重さをはかるための、お手伝いをさせていただくことで、社会の、お客様の、お役に立てることがあるかもしれません。
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